JICAより 2017年度の 国別研修を受託しました。
「ブラジル自動車部品分野のため持続的な技術強化(A),(B)」の両コースです。
“Structuring of a Continuing Technical Training Program for the Strengthening of Brazilian Auto Parts Sector (A),(B)” (FY 2017)
- (A)コースは5月後半から6月前半にかけて実施されました。
ブラジルより自動車部品工業会(Sindipeças)の専門指導員や職業訓練機関(SENAI)、PS職業訓練校(Paula Souza Center)の教官など計13名が研修員として来日しました。講師陣は中部地域から、また一部は東京からも招き、9名の講師より日本の自動車および部品製造産業の強みについて様々な講義をしていただきました。
また、中部地区で活躍する自動車・部品製造に携わる企業を合計9社訪問しました。日本の自動車産業を支える企業群の実態を見る機会を得て、また経営層を含めて訪問先企業からご丁寧な説明をいただきました。
講義、訪問先での説明は日本語から通訳を通してのポルトガル語であったにも関わらず、大好評を得ました。
研修員は講義・訪問を通して、管理職が現場に出て采配を振るう光景に接し、日常の生産活動で出てくる課題に「集団で取り組む」という姿勢、現場の作業員まで含めた人材の育成に日本の産業界の強みがあることを理解しました。そしてブラジルの自動車部品産業を強化するための方策を検討し、コースの終盤で発表しました。来日当初は個人中心の考え方を背景に、「なぜ日本の企業では5Sが長続きするのか」という疑問を表明していた研修員が多かったですが、最後の発表は組織の壁を越えた協力についての提案も登場するなど、日本的な考え方を吸収し反映したものとなりました。
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(B)コースは2018年1月に実施しました。(A)コースと同様に、ブラジルより3つの組織から計15名が来日しました。
寒さの中、初めて雪を見た、という研修員もいました。
詳細は、また後日書き込みたいと思います。